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あいちトリエンナーレ 不自由展 6〜8日再開で和解

 2019年9月30日の朝日新聞、中日新聞の夕刊などによると、「あいちトリエンナーレ2019」の「表現の不自由展・その後」が中止になった問題で、不自由展の実行委が展示再開を求めた仮処分申し立ての審尋が30日、名古屋地裁であり、トリエンナーレ実行委との間で、10月6〜8日に展示を再開する方向で協議するとの合意で和解となった。
 大村秀章知事は、審尋前のこの日朝、記者会見を開き、①犯罪や混乱を誘発しないように双方協力する②安全維持のため事前予約の整理券方式にする③開会時のキュレーションと一貫性を保持し、必要に応じて、エデュケーションプログラムなどを別途実施する④県は、来場者に検証委の中間報告の内容などをあらかじめ伝えるという4条件を示した。

 また、朝日新聞は、不自由展実行委の代理人弁護士の話として、展示の一貫性、同一性を崩さないことを確認したといい、慰安婦を象徴する少女像や、昭和天皇の肖像などが燃える映像など、16作家の23作品をまとめて展示するという当初の企画展としての一体性は維持されたとみているという。

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文化とメディア—書くこと、伝えることについて

1980年代から、国内外で美術、演劇などを取材し、新聞文化面、専門雑誌などに記事を書いてきました。新聞や「ぴあ」などの情報誌の時代、WEBサイト、SNSの時代を生き、2002年には芸術批評誌を立ち上げ、2019年、自らWEBメディアを始めました。情報発信のみならず、文化とメディアの関係、その歴史的展開、WEBメディアの課題と可能性、メディアリテラシーなどをテーマに、このメディアを運営しています。中日新聞社では、企業や大学向けの文章講座なども担当。現在は、アート情報発信のオウンドメディアの可能性を追究するとともに、アートライティング、広報、ビジネス向けに、文章力向上ための教材、メディアの開発を目指しています。

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