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ダンス・セレクション 10月2、3日愛知県芸術劇場

ダンス・コレクション 柿崎麻莉子さん、akakilikeによる2作品

 愛知県芸術劇場のプロデューサー選りすぐりの 振付家、ダンサーによる作品を集めた「ダンス・セレクション」 が2020年10月 2、3日、同劇場小ホールで開かれる。2日は午後7時、3日は午後2時から。
 入場料は、 全席自由・整理番号付きで一般が2,500 円。U25は1 ,000 円。

  2018年から 始まった企画。今年 は、 2人の女性ダンサーが 振付 ・演出 をした 2作品を 上演する。

 2作品は、一見、幸せそうに見える家族の中に潜む精神的な病や問題を浮き彫りにしたakakilike(アカキライク ・主宰:倉田翠 )による「家族写真」と、バッ ト シェバ舞踊団(イスラエル)のアンサンブル出身で、ユニークな身体表現が魅力の柿崎麻莉子 さんによる「 The stillness of the wind」 。

倉田 翠/akakilike「家族写真」

演出:倉田翠
出演:倉田翠、迫沼莉子、今村達紀、筒井潤、寺田みさこ、前谷開、佐藤健大郎

 「家族」という小さな社会、コミュニティーの中で構築されていくそれぞれの役割、一見「幸福」である物事の中に静かに流れる不具合やズレ。自身の「生命保険」について語り続ける「父」を中心に、それを取り囲む「家族」のような者達。そこに、もう一つの家族を担う、また別の「父」という存在が介入してくる。「兄」のような写真家は黙々と「家族」のような者の中でセルフポートレートを取り続ける。 これは、どこにでもある、継続してゆく「家族」の物語。

 倉田 翠 三重県出身。京都造形芸術大学卒業。 3歳よりクラシックバレエ、モダンバレエを始める。京都を中心に、演出家・振付家・ダンサー として活動。作品ごとに自身や他者と向かい合い、そこに生じる事象を舞台構造を使ってフィクションとして立ち上がらせることで「ダンス」の可能性を探究している 。自身とテクニカルスタッフのみの団体「akakilike(アカキライク)」主宰。セゾン文化財団セゾン・フェローI。

柿崎麻莉子「The stillness of the wind」

振付・出演:柿崎麻莉子

 初めて踊りと出会った日、金色の稲穂が風に揺れていた。
風の間をすり抜けた一瞬の静寂に、私は恋をした。
香川県の田舎で育った私は「ダンス」という言葉を 知らぬまま、風に揺れる草花をみて、虫たちの声をきいて幼少期を過ごしました。風が踊っていたこと、虫が歌っていたこと、生命の世界に触れた心が「ダンス」していたことに気づいたのは、大人になってからでした。

柿崎麻莉子 香川県出身。ダンサー。L-E-V Sharon Eyal | Gai Behar に所属。公演活動と並行して、世界各地でワークショップ指導。元新体操選手。元バットシェバ舞踊団ダンサー(2012-14)。2020日本ダンスフォーラム賞受賞。ダンサーとしてパリコレに出演(Dior 2019ss)する他、写真・映像モデル、執筆活動などを行なう。

ダンス・ワークショップ

 関連イベントとして東海圏のアーティストの人材養成を目的としたダンス・ワークショップも開く。

詳細は公式サイトで。

チケット

愛知芸術文化センタープレイガイド(地下2階)
TEL 052-972-0430平日10:00-19:00 土日祝休10:00-18:00 (月曜定休/祝休日の場合、翌平日)
チケットぴあ [Pコード:502-761(10/3公演のみ)]チケットぴあ

○ 愛知県芸術劇場オンラインチケットサービス

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文化とメディア—書くこと、伝えることについて

1980年代から、国内外で美術、演劇などを取材し、新聞文化面、専門雑誌などに記事を書いてきました。新聞や「ぴあ」などの情報誌の時代、WEBサイト、SNSの時代を生き、2002年には芸術批評誌を立ち上げ、2019年、自らWEBメディアを始めました。情報発信のみならず、文化とメディアの関係、その歴史的展開、WEBメディアの課題と可能性、メディアリテラシーなどをテーマに、このメディアを運営しています。中日新聞社では、企業や大学向けの文章講座なども担当。現在は、アート情報発信のオウンドメディアの可能性を追究するとともに、アートライティング、広報、ビジネス向けに、文章力向上ための教材、メディアの開発を目指しています。

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