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第21回AAF戯曲賞 大賞に守安久二子さん『鮭なら死んでるひよこたち』

愛知県芸術劇場主催のAAF

 愛知県芸術劇場が主催する第21回AAF戯曲賞の公開最終審査会が 2022年1月23日、名古屋・栄の愛知芸術文化センター12階アートスペースAで開かれ、大賞に守安久二子さんの『鮭なら死んでるひよこたち』、特別賞に村川拓也さんの『事件』が決まった。

守安久二子さん
守安久二子さん

 大賞受賞作品の『鮭なら死んでるひよこたち』は、同劇場主催公演として、2023年度以降に小ホールで上演する。

 応募のあった115作品を、岩渕貞太さん(ダンサー・振付家)、鳴海康平さん(演出家・第七劇場代表)、羊屋白玉さん(演出家・劇作家・俳優・指輪ホテル芸術監督)、やなぎみわさん(アーティスト)の 4人が審査した。

 一次、二次、最終審査と3回の審査を実施。最終審査では、観客の前で熱い議論を繰り広げた。

 AAF戯曲賞は、上演を前提とした戯曲賞。 次代を担う劇作家と後世に残すべき戯曲を発掘しようと、愛知県芸術劇場が2000年に始めた。

 2015年からは、「戯曲とは何か」というコンセプトを掲げ、演劇の可能性に挑戦している。

受賞者プロフィール

大賞 守安久二子さん

2019 年 3 月:「草の家」で第1回 TOON 戯曲賞大賞観客賞受賞(愛媛県東温市)
2020 年 2 月:東温シアターNEST で上演
2021 年 2 月:スズナリ(東京)で上演

特別賞 村川拓也

 ドキュメンタリーやフィールドワークの手法を用いた作品を発表している。虚構と現実の境界に生まれる作品群は、表現の方法論を問い直すだけでなく、現実世界での生のリアリティとは何かを模索する。
 KYOTO EXPERIMENT 京都国際舞台芸術祭 2021 AUTUMN の関連記事2020年のフェスティバル/トーキョー の関連記事も参照。

これまでのAAF戯曲賞など関連記事

 「第20回AAF戯曲賞『リンチ(戯曲)』羽鳥ヨダ嘉郎」「AAF戯曲賞大賞作品『朽ちた蔓延る』愛知県芸術劇場で11月7~9日」「第19回AAF戯曲賞は小野 晃太朗「ねー」 愛知県芸術劇場」「『俺が代』『日本国憲法を踊る』の凄み—愛知県芸術劇場」も参照。

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文化とメディア—書くこと、伝えることについて

1980年代から、国内外で美術、演劇などを取材し、新聞文化面、専門雑誌などに記事を書いてきました。新聞や「ぴあ」などの情報誌の時代、WEBサイト、SNSの時代を生き、2002年には芸術批評誌を立ち上げ、2019年、自らWEBメディアを始めました。情報発信のみならず、文化とメディアの関係、その歴史的展開、WEBメディアの課題と可能性、メディアリテラシーなどをテーマに、このメディアを運営しています。中日新聞社では、企業や大学向けの文章講座なども担当。現在は、アート情報発信のオウンドメディアの可能性を追究するとともに、アートライティング、広報、ビジネス向けに、文章力向上ための教材、メディアの開発を目指しています。

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