愛知県文化振興事業団(愛知県芸術劇場)が主催する第20回AAF戯曲賞の大賞に『リンチ(戯曲)』(羽鳥ヨダ嘉郎さん)、特別賞 に『It’s not a bad thing that people around the world fall into a crevasse.』(モスクワカヌさん)が決まった。
2021年1月10日、名古屋・栄の愛知芸術文化センター12階アートスペースAで、公開最終審査会が開かれた。
全国から117作品の応募があり、一次、二次審査を通過した5作品がノミネートされた。4時間の議論の末、2作品が選ばれた。賞金は大賞50万円。特別賞10万円。
大賞受賞作品の『リンチ(戯曲)』は、愛知県芸術劇場主催公演として、2022年度以降に小ホールで上演する予定。
審査員は、白神ももこさん(演出家・振付家・ダンサー、「モモンガ・コンプレックス」主宰)、鳴海康平さん(演出家・「第七劇場」代表)、羊屋白玉さん(演出家・劇作家・俳優・「指輪ホテル」芸術監督)、三浦基さん (演出家・「地点」代表)、やなぎみわさん(アーティスト)の五人。
モスクワカヌ 劇作家。2006 年に日本劇作家協会「戯曲セミナー」受講。2011 年に演劇 ユニットを旗揚げ。現在はユニットを休止し、外部への脚本提供を中心 に活動を続けている。「劇団劇作家」所属。「劇作家女子会。」メンバー。
AAF戯曲賞は、上演を前提とした戯曲賞で、2000年から始まった。次代を担う劇作家、後世に残す戯曲を発掘し、作家と演出家、作品と観客が出会い、新たな価値を創出することを目的としている。