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《滋賀県立美術館》
☆滋賀県立美術館開館40周年記念 「つくる冒険 日本のアール・ブリュット45人 ―たとえば、「も」を何百回と書く。」 2024年4月20日〜6月23日
日本語では、「生(なま)の芸術」と訳されてきたアール・ブリュット。1940年代、フランスの画家、ジャン・デュビュッフェが、精神障害者や独学のつくり手などの作品に心を打たれ、提唱した美術の概念である。本展では、2023年に公益財団法人日本財団より受贈した、45人の日本のアール・ブリュットのつくり手による作品を展示する。
☆滋賀県立美術館開館40周年記念 「滋賀の家展(仮)」 2024年7月13日〜9月23日
かつて、多くの住宅建築関連の工場を県内に有していた滋賀県は、近代以降の日本の住宅建築の展開を支えてきた。また、琵琶湖を中心とする自然豊かな土壌に惹かれ、別荘地やベッドタウンとしての活用が進む一方で、古くからの集落を残す場所でもあった。本展では滋賀県と日本の住宅建築のつながりを起点に、今まさに滋賀県に生きる人々の暮らしと建築がどのような未来の生活様式や環境を形作るのか見つめていく。
☆滋賀県立美術館開館40周年記念「志村ふくみ 生誕100年記念展(仮)」 2024年10月8日〜11月17日
滋賀県近江八幡市出身の染織家であり、重要無形文化財「紬織」の保持者でもある志村ふくみは、2024年に生誕100年を迎える。国内屈指の志村ふくみコレクションを所蔵する同館では、この記念の年に作家の辿った歩みを振り返る回顧展を開催する。
☆滋賀県立美術館開館40周年記念「BUTSUDORI展(仮)」 2025年1月18日〜3月23日
ふと目に入った日常の「モノ」にレンズを向ける。カメラを手にしたことのある人であれば、誰しもが経験したことがある行為。「モノ」を撮影するということが、写真家の表現や意図において、いかにその役割を果たしてきたのか。そして私たちの社会にいかに影響を与えてきたのか。「モノ」を撮影すること、「BUTSUDORI」写真の奥深さを展覧会を通じて考える。
《MIHO MUSEUM》
☆春季特別展 古代ガラス-輝く意匠と技法 2024年3月3日~6月9日
MIHO MUSEUMには、ガラスが宝石であった時代の貴重な作品が、200点あまり収蔵されている。中でも名宝は「ファラオ頭部」、ツタンカーメン王の祖父アメンホテプ3世の実物大ガラス彫刻で、奇跡的に今日まで伝わった。また「獅子頭形杯」は、水晶のような無色透明のワインカップで、約2500年間ほぼ完品で伝えられた極めて稀なケースである。他にも古代地中海のコアガラス香油瓶やビーズの数々、繊細の極致であるモザイクガラス、色とりどりに銀化したローマンガラス、正倉院にも伝わったカットガラス、中国で瑠璃や玻璃と呼ばれた玉類などを展示。古代世界に広がる驚くべきガラスの美を堪能できる。
☆奈良大和路のみほとけ ー令和古寺巡礼ー 2024年7月6日〜9月1日
古事記に「大和は国のまほろば」とうたわれた奈良。はるか一五〇〇年以上も前の六世紀頃から古代の都が置かれ、国家の基礎づくりが始まった。文化の面では、飛鳥・白鳳・天平の大輪の文化の花が咲き開く。その柱となったのが、大陸から渡来した仏教である。本展では奈良各地の寺院に祀られ、今なお信仰の対象とされる仏像を一堂に展観。あたかも奈良大和路の古寺を巡礼しているような気持ちで展覧会場を巡ることになる。
☆ムレイハ 古代アラビア海洋キャラバン王国 シャールジャの遺宝 2024年7月6日〜9月1日
2015年、UAEシャールジャ首長国のムレイハ遺跡での発見は、ここが恐らく首都であった紀元前3世紀に遡るヘレニズム時代オマーン王国の存在を確認させるものだった。ここからは王宮、城壁、住宅、墓地が発掘されており、出土品にはエジプト、ギリシア、ローマ、パルティア、中央アジア、インド文化などの影響が見られる。この古代王国は紀元前4世紀に急に姿を消したが、後世に古代海洋交流について語る豊富な文化を残した。展示はシャールジャ考古局所蔵の国宝、重要文化財多数を含む、近年新たに発見された作品を中心に100点余りで構成する。
☆うましうるはし日本の食事(たべごと) 2024年9月28日〜12月15日
日本の豊かな自然と美しい四季の変化は、日本人の気質や我が国の様々な文化芸術の形成に、極めて大きな影響を与えてきた。人の営みの基盤である「食事(たべごと)」の文化は、その最たるものと言える。日本の食事は、米飯を主食とし、ご飯に合った汁・菜・漬物によって構成される、いわゆる「一汁三菜」を基本のかたちとするが、長い歴史の中にあっては、時代の流れとともに変遷しながら、我が国特有の彩りをより強くしてきた。本展では、おいしくてうつくしい日本の食事(たべごと)を美術工芸作品とともにたどる。そこから、先人たちが育んだ日本の食事の素晴らしさをあらためて見つめ直し、次の世代につなげる機会にする。
《佐川美術館》
☆エッシャー 不思議のヒミツ 2023年12月14日~2024年2月25日
私たちの周りには「不思議」なものがあふれ、そのヒミツを解き明かそうと、日々頭を働かせている。中でも、今なお多くの人々を魅了し続けているのが、オランダの版画家M.C.エッシャー(1898-1972)が手掛けた作品である。本展では、エッシャーの初期から代表作に至るまで、150点を超える作品を展示。今日のトリックアートブームを牽引してきたその画業の全容を紹介し、不思議のヒミツに迫っていく。また、作品の面白さを更に実感するために、錯視や視覚の原理を利用した体験コーナーも合わせて紹介。トリックの面白さを実体験することで、エッシャーの世界観をより深く感じることができる。
☆ポケモン×工芸展―美とわざの大発見― 2024年3月30日~6月9日
☆髙山辰雄展 2024年7月13日~9月23日
日本画家・髙山辰雄(1912-2007)は大分に生まれ、中学校卒業後に東京美術学校(現・東京藝術大学)日本画科へ入。在学中、第15回帝展に初出品した《湯泉》が初入選する快挙を果たすとともに、東京美術学校を首席で卒業し、若き才能を開花させた。戦後まもなくポール・ゴーギャンの生き方に強く感銘を受け、彼の作風に傾倒するようになると、色鮮やかな抽象的表現を取り入れるなど、髙山の創作は常に挑戦的な試みが見られるようになった。1970年代以降、人間の精神性に触れるような作風へと変化し、独自の画業を確立していった。更には1990年代の代表作となる《聖家族》の連作に象徴されるような、極端に色彩を抑えたモノクロームの表現へと続いていった。本展では、髙山辰雄の70年以上に亘る画業の中から、《聖家族》を一つの頂点として、《聖家族》制作に至るまでの人物像を中心に展観。ひたすら研鑽に励んだ学生時代の作品、ゴーギャンへの傾倒など、各時代の画期となる作品を紹介し、髙山芸術の全貌に迫る。
☆北欧の神秘―ノルウェー・スウェーデン・フィンランドの絵画 2024年10月5日~12月8日
19世紀後半から20世紀初頭にかけての北欧の絵画芸術に焦点を定めた画期的な展覧会。ノルウェー、スウェーデン、フィンランドの北欧3か国の国立美術館から、エドヴァルド・ムンク(1863-1944)を筆頭に各国を代表する画家たちの作品約70点が一堂に会する。北欧美術の形成、北欧の自然、古くから伝わる神話やおとぎ話、村や街に暮らす人々という4つの主要なテーマに沿って、各国の気候・風土、歴史や文化を反映する詩情豊かな絵画作品をご紹介する。
《滋賀県立陶芸の森》
☆リサ・ラーソン展 知られざる創造の世界 ~クラシックな名作とともに~ 2024年3月2日〜5月26日
人物や動物、テーブルウエアなどスウェーデンの陶芸デザインで知られるリサ・ラーソン(1931年~)の展覧会。おなじみの代表作とともに、今回初めて紹介されるスウェーデンの旧市街をモデルにしたレリーフや、少数しか生産されなかったコレクターズアイテム、グスタフスベリ磁器工房やみずからの工房で制作した1点ものの作品など、これまで知られていなかったもうひとつの彼女の魅力と出会える作品約250点を展示する。
☆シリーズ・やきもの×グルメⅠ ーシェフ一推しの、Shigaraki Styleー 2024年6月15日〜9月1日
☆躍動するアジア陶磁ー町田市立博物館所蔵の名品からー 2024年9月14日〜12月8日
☆シリーズ・やきもの×グルメII ー近江の古陶磁を味わう・・・故国の料理とともにー 2025年3月15日〜6月22日
《京都国立近代美術館》
☆開館60周年記念 小林正和とその時代―ファイバーアート、その向こうへ 2024年1月6日〜3月10日
小林正和(1944-2004)は京都市に生まれ、京都市立美大で漆芸を専攻するものの、より自由な色彩表現を求めて川島織物デザイン部に就職、そこで「糸」と出会った。一本の「糸」に内在する表現の可能性を追求した彼の作品は、伝統的なテキスタイルの枠組みを越えて「ファイバーアート」と呼ばれ、国内外で高い評価を得ることになった。本展では、この分野の重要な先駆者としての小林の活動を回顧するとともに、彼と伴走した作家たちの作品を併せて紹介することで、改めて「ファイバーアート」の過去、現在そして未来について考える。
☆没後100年 富岡鉄斎 2024年4月2日~5月26日
「最後の文人画家」と称えられる富岡鉄斎(1836-1924)。幕末、京都の商家に生まれた彼は、近世都市の商人道徳を説いた石門心学を中心に、儒学・陽明学、国学・神道、仏教等の諸学を広く学びながら、南宗画、やまと絵等をはじめ多様な流派の絵画も独学し、深い学識に裏付けられた豊かな画業を展開した。良い絵を描くためには「万巻の書を読み、万里の路を行く」ことが必要であるという先人の教えを徹底して守ろうとした彼は、何を描くにもまずは対象の研究に努め、北海道から鹿児島まで全国を旅して各地の勝景を探った。胸中に思い描かれた理想の山水を表出し、人間の理想を説いた鉄斎の絵画は、画壇の巨匠たちから敬われ、京・大阪の町の人々に広く親しまれただけではなく、新世代の青年画家たちからも、その表現の自由闊達で大胆な新しさで注目され、生前から今日まで国内外で高く評価された。幕末に人格を形成して明治初期には神官として古跡の調査と復興に尽力し、やがて官を辞して市井の画家として生き、1924(大正13)年の大晦日に数え年89で亡くなった鉄斎は、2024(令和6)年末で没後100年を迎える。名作として繰り返し取り上げられてきた作品はもちろんのこと、名作として知られながらも名作展では目にする機会の乏しかった作品や、近年になって再発見され、あるいは新たに見出された作品なども展示。京都御所の近所の、室町通一条下ルに邸宅を構えていた彼の書斎(画室)を彩っていた文房具や筆録(旅行記や研究用メモ)等も取り上げる。
☆印刷/版画/グラフィックデザインの断層 1957-1979 2024年5月30日~8月25日
マス・コミュニケーション時代が到来した戦後の日本では、印刷技術の飛躍的な発展とともに美術と大衆文化の結びつきが一層強まり、とりわけ版画とグラフィックデザインの関係性が議論の対象となった。本展では、1957年から1979年まで全11回にわたって開催され、当時の気鋭の版画家やデザイナーの活躍の場となった「東京国際版画ビエンナーレ展」に焦点をあて、国立美術館のコレクションから同展の出品作家を中心に紹介する。同時代の多様な視覚表現のなかに交錯した版画とグラフィックデザインの様相を通して、印刷技術がもたらした可能性とその今日的意義を改めて検証する。
☆倉俣史朗のデザイン――記憶のなかの小宇宙 2024年6月11日〜8月18日
☆LOVEファッションーー私が着たい服(仮題) 2024年9月13日~11月24日
☆生誕120 年 黒田辰秋(仮称) 2024年12月17日~25年3月2日
☆〈若きポーランド〉―色彩と魂の詩 1890-1918 2025年3月25日~6月29日
☆きもののヒミツ 友禅のうまれるところ 2025年7月19日~9月15日
近世から近代のきものの優品や、近世の流行を支えた雛形本などの資料、さらに円山応挙から始まる京都画壇の展開と染織図案との関わり、図案を染織作品へと応用する過程、染織図案の流行が他の工芸品とも共有するものであったことも紹介。これまでにない視点から「きもののヒミツ」に迫る。
《京都国立博物館》
☆特集展示 弥生時代青銅の祀り 2024年1月2日~2月4日
☆新春特集展示 辰づくし─干支を愛でる─ 2024年1月2日~2月12日
☆修理完成記念 特集展示 泉穴師神社の神像 2024年1月2日~2月25日
☆特集展示 雛まつりと人形—古今雛の東西— 2024年2月10日~3月24日
☆特別展 雪舟伝説 ―「画聖(カリスマ)」の誕生― 2024年4月13日~5月26日
日本で雪舟ほどよく知られた画家はいない。雪舟は6件もの作品が国宝に指定されており、間違いなく日本美術史を代表する画家の一人である。桃山時代の雲谷派や長谷川派、江戸時代の狩野派だけではなく、実にさまざまな画家たちが雪舟を慕い、その作品に学びながら、新しい絵画世界を切り開いてきた。本展では、主に近世における雪舟受容をたどることで、「画聖」と仰がれる雪舟への評価がいかにして形成されてきたのかを考える。
☆豊臣秀次公430回忌 特集展示 豊臣秀次と瑞泉寺 2024年6月18日~8月4日
☆上田コレクション収蔵記念 特集展示 密教図像の美 2024年8月7日~ 9月8日
☆特別展 法然と極楽浄土 2024年10月8日~12月1日
浄土宗の祖・法然(法然房源空、1133~1212)は、平安時代末~鎌倉時代初めの混迷期、「南無阿弥陀仏」の名号を称えることによって誰もが等しく阿弥陀仏に救われ、極楽浄土に往生できることを説き、多くの支持を得た。本展では、令和6年(2024)に浄土宗開宗 850年を迎えることを機に、法然による開宗から、弟子たちによる諸流派の創設と教義の確立、徳川将軍家の帰依によって大きく発展を遂げるまでの歴史を、国宝、重要文化財を含む貴重な名宝によってたどる。
☆新春特集展示 巳づくし―干支を愛でる― 2025年1月2日~2月2日
☆特集展示 雛まつりと人形 2025年2月15日~3月23日
☆特別展「日本、美のるつぼ ― 異文化交流の軌跡」 2025年4月19日〜6月15日
☆特別展「宋元仏画ー蒼海を越えたほとけたち」 2025年9月20日~11月16日
《京都市京セラ美術館》
☆ザ・トライアングル 山本雄教 2023年10月13日~2024年2月12日
☆MUCA展 ICONS of Urban Art 〜バンクシーからカウズまで〜 2023年10月20日-2024年1月8日⇒公式サイト
ヨーロッパで高い人気を誇る、アーバン・アートと現代アートに特化したドイツ・ミュンヘンの美術館 Museum of Urban and Contemporary Art (MUCA)のコレクションを紹介する展覧会。20世紀から21世紀にかけて世界各国の都市を舞台に発表されてきたアーバン・アートは、都市空間から生まれ、言語、文化、宗教、出身地などのあらゆる壁や境界を越えた視点から世界を見つめるアーティストたちによって創られてきた。彼らの作品は、ルールや規則に縛られることなく、私たちの眼を社会の不公正、資本主義、人種差別といった様々な課題に向けさせ、考えることを促している。本展では、世界的な活躍を見せるバンクシー、カウズ、バリー・マッギーなど、10名の作家にスポットを当て、日本初公開の作品を含む、約70点を紹介。ポップ・アートからニューリアリズムまで、25年以上にわたる収集活動を基に設立された世界屈指のMUCAのコレクションを代表する、アーバン・アートの「アイコン」とも呼ぶべき先駆者たちの大胆不敵で独創的な作品の数々が楽しめる。
☆コレクションルーム 秋期 2023年10月27日~12月17日 特集「Tardiologyへの道程」
☆コレクションルーム 冬期 2023年12月22日~2024年2月25日 特集「昭和前期の日本画と古典」
☆第10回日展京都展 2023年12月23日~2024年1月20日
☆京都市美術館開館90周年記念展 村上隆 もののけ 京都 2024年2月3日~9月1日
村上隆(1962年生まれ)は、マンガやアニメといったポピュラーカルチャーなどの引用やそれらとのコラボレーションを通して、アートの価値や本質的な意味を問いかけてきた。そのキャリアは、欧米が事実上の規範となっている国際的なアートシーンに、日本から独自の視点で挑み、刺激を与え続けてきた営みであると言える。高い評価を受ける村上の作品は、世界各地の美術館でコレクションされており、『アートレビュー』誌の「Power 100(アート界で最も影響力のある100人)」には10年連続で選出されている。江戸時代に絵師たちが活躍した京都に深い関心を持ち、インスピレーションを得てきた村上にとって、本展は国内で約8年ぶり、東京以外で初めての個展となる。現在、《かわいい夏休み(黄金の王国の夏休み)》や、「光琳」シリーズなど日本美術に想を得た作品の本展特別バージョンを制作中であるほか、京都とその歴史を参照した数々の新作を構想しており、美しい伝統と都市の活気とが交差する京都を舞台に初公開する。
☆ザ・トライアングル 嶋春香 2024年3月5日~6月23日
☆「パリ ポンピドゥーセンター キュビスム展̶ 美の革命 ピカソ、ブラックからドローネー、シャガールへ」 2024年3月20日~7月7日
☆金曜ロードショーとジブリ展 2024年4月12日〜6月29日
☆KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭2024 川田喜久治「見えない地図」 川内倫子「Cui Cui+as it is」/ 潮田登久子「冷蔵庫+マイハズバンド」 2024年4月13日〜5月12日
☆ザ・トライアングル 川田知志 2024年7月16日〜10月6日
☆奥村厚一 光の風景画家 2024年7月19日〜9月8日
☆コレクションルーム 夏期 2024年7月19日〜9月27日 特集「女性が描く女性たち」
☆GUCCI COSMOS 2024年10月1日〜12月1日
イタリアを代表するラグジュアリーファッションブランド・グッチによる大規模な世界巡回展「Gucci Cosmos」を上海、ロンドンに続き、開催する。100年を超えるグッチの歴史の中でも特にアイコニックなデザインを世界中から集め、没入型インスタレーションとして展開。ブランドを象徴するモチーフやアイテムが、いかにして絶えず時代を映し出し、時に自ら時代を定義してきたかを紹介する。上海とロンドンでの開催と同様に、開催地独自の視点も織り込み、京都そして日本特有の文化に共鳴するストーリーやエレメントにもスポットライトを当てる。
☆京都市立芸術大学移転記念 特別展「日本画の名作はこうして生まれた 巨匠たちの学び舎」 2024年10月11日~12月22日
2023年に京都市立芸術大学はキャンパスを京都駅東部へ全面移転した。1880(明治13)年に京都府画学校として開校して以来、何度も校地を移転しながら歴史を重ね、今回も歴史の1ページとなる。竹内栖鳳、山元春挙などが教壇に立ち、土田麦僊、村上華岳、小野竹喬ら数多くの画家が学んだ。その後、巨匠となり、京都画壇に燦然と輝いた画家たちの若き日の挑戦や、教員となった画家たちが京都の代表として矜持をもって制作した作品は、学校の歴史とともに存在する。本展では、前身である京都府画学校や美術工芸学校、絵画専門学校など、近代における歩みを資料によって振り返り、それら学び舎が育んだ日本画の名作を紹介する。
☆ザ・トライアングル MIKADO2(ミカド ツー) 2024年10月19日〜12月22日
☆第11回日展京都展 2024年12月21日~2025年1月18日
☆コレクションルーム 冬期 2025年1月10日〜2月24日 特集「世界が見惚れた京都のやきもの〜明治の神業」
☆特別展「蜷川実花(仮称)」 2025年1月11日〜3月30日
写真家・映画監督の蜷川実花による、関西ではじめてとなる美術館での大型個展。日常の中にある儚い美しさを永遠の存在として昇華する蜷川実花の制作姿勢を体現した作品の数々が、研究者や建築家、音楽家といった異なる分野の才能と共創された空間の中で構成される。大型の映像インスタレーションを含む多様な手法で表現された作品群は互いに関連し合い、暗闇から鮮烈な色彩まで様々な表情を持ち、静かに鑑賞者の感情を揺さぶる。まるで人工の楽園を歩むかのような展示は、現代社会でたおやかに光を見出す彼女の作品世界をナラティブに追体験させ、内省的な旅へと鑑賞者をいざなう。
☆ザ・トライアングル 坂本森海 2025年1月11日〜3月16日
☆ザ・トライアングル 迎英里子 2025年3月29日〜6月1日
☆モネ 睡蓮のとき 2025年3月7日〜6月8日⇒公式サイト
印象派を代表する画家のひとりとして親しまれる、クロード・モネ。その晩年の制作に焦点をあてた本展では、マルモッタン・モネ美術館の珠玉のコレクションおよそ50点に加え、日本国内に所蔵される名品の数々から、“印象派を超えた”モネの芸術の豊かな展開をたどる。なかでも注目なのは、〈睡蓮〉の大画面に取り囲まれ、たゆたう水と一体になるかのような展示空間。画家が長い道のりの果てにたどり着いた境地である。
《美術館「えき」KYOTO》
☆石をやく 土をやく 樂雅臣 樂直入 2024年1月2〜29日
☆京都 日本画新展 2024 2024年2月2〜11日
☆イッタラ展 フィンランドガラスのきらめき 2024年2月17日~3月29日
☆高砂淳二写真展 -この惑星(ほし)の声を聴く- 2024年4月6日〜5月19日
☆菱田春草と画壇の挑戦者たち 2024年5月25日~7月7日
☆みうらじゅんFES マイブームの全貌展 in 京都 2024年7月13日~8月25日
☆連載50周年記念 手塚治虫 ブラック・ジャック展 2024年9月1日〜10月6日
☆岩合光昭写真展 ご当地ねこ 2024年10月12日〜11月17日
☆没後120年 エミール・ガレ展 美しきガラスの世界 2024年11月22日〜12月25日
《細見美術館》
☆開館25周年記念展II挑み、求めて、美の極致 ― みほとけ・根来・茶の湯釜 ― 2023年11月14日〜2024年1月28日
☆空間を彩る屛風 ― 広がる大画面 ― 2024年2月20日〜4月14日
☆澤乃井櫛かんざし美術館所蔵ときめきの髪飾り―おしゃれアイテムの技と美― 2024年4月27日〜8月4日
《相国寺承天閣美術館》
☆企画展「頂相ー祖師たちの絵姿」Ⅰ期 2024年3月17日〜5月12日
☆企画展「頂相ー祖師たちの絵姿」Ⅱ期 2024年5月26日〜7月21日
達磨を初祖に仰ぐ禅の教えは師から弟子へ連綿と受け嗣がれ、今にその法脈が受け嗣がれている。相国寺は、夢窓疎石(むそうそせき)を勧請開山に仰ぐ。その教え、つまり法は鎌倉時代に日本へやってきた無学祖元(むがくそげん)から日本僧、高峰顕日(こうほうけんにち)へ伝えられ、夢窓疎石に嗣がれたもの。法が嗣がれたその象徴として、師の絵姿や袈裟が弟子に渡される。その絵姿を頂相(ちんそう)という。頂相は法を嗣いだ証であるだけではなく、師の回忌法要の際にもかかげられる。夢窓疎石の遺徳を仰ぐ開山忌、第二世の春屋妙葩(しゅんおくみょうは)の普明忌などは、今も相国寺の重要な仏教行事として厳修されている。本展覧会では、法脈を今に伝える頂相を数多く初公開する。
☆企画展「禅寺の茶の湯」Ⅰ期 2024年9月14日〜11月10日
☆企画展「禅寺の茶の湯」Ⅱ期 2024年11月17日〜2025年2月2日
《アサヒビール大山崎山荘美術館》
☆藤田嗣治 心の旅路をたどる―手紙と手しごとを手がかりに 2023年12月16日~2024年2月25日
☆加賀正太郎没後70年・ニッカウヰスキー90周年記念 蘭花譜と大山崎山荘 ―大大阪時代を生きた男の情熱 2024年3月9日〜5月12日
☆愛知県陶磁美術館コレクション 中国やきもの7000年の旅―大山崎山荘でめぐる陶磁器ヒストリー 2024年6月1日〜9月1日
☆丸沼芸術の森所蔵 アンドリュー・ワイエス展ー追憶のオルソン・ハウス(仮称) [前期]2024年9月14日〜10月27日/[後期]2024年10月29日〜12月8日
☆松本竣介 デッサン展(仮称) 2025年1月4日~4月6日
《京都芸術センター》
《京都府京都文化博物館》
☆Kyoto Art for Tomorrow 2024-京都府新鋭選抜展 2024年1月20日〜2月4日
☆日本考古学の鼻祖 藤 貞幹展 2023年12月9日〜2024年2月4日
☆シュルレアリスムと京都 2023年12月23日〜2024年2月18日
☆異界へのまなざし あやかしと魔よけの世界 2023年11月25日〜2024年1月8日
☆『シュルレアリスム宣言』100年 シュルレアリスムと日本 2023年12月16日〜2024年2月4日
☆紫式部と『源氏物語』 2024年2月10日〜4月7日
☆雛人形名品展 2024年2月24日〜4月7日
☆コスチュームジュエリー 美の変革者たち シャネル、ディオール、スキャパレッリ 小瀧千佐子コレクションより 2024年2月17日〜4月14日
☆特別展「松尾大社展 みやこの西の守護神」 2024年4月27日〜6月23日
京都市西京区に鎮座する松尾大社(まつのおたいしゃ)の初めての神宝展である。松尾大社は渡来氏族である秦氏が創建に関わった神社で、平安京遷都以後は都の守護神のひとつとして崇められた。市内にも多くの氏子を持ち、酒・醸造の神として全国の酒造会社の崇敬もあつめている。わが国最古級の神像彫刻として国の重要文化財に指定されている御神像や、初公開となる源頼朝や織田信長ら中世の古文書をはじめ、祭礼や酒神としての歴史、酒造りについて史資料を集め展観する。
☆日本の巨大ロボット群像 2024年7月6日~9月1日
☆世界遺産 大シルクロード展 2024年11月23日〜2025年2月2日
☆和食 ~日本の自然、人々の知恵~ 2025年4月26日~7月6日
《国立国際美術館》
☆特別展 古代メキシコ -マヤ、アステカ、テオティワカン 2024年2月6日~ 5月6日
紀元前15世紀から後16世紀のスペイン侵攻まで、3千年以上にわたって繁栄したメキシコの古代文明。本展では、そのうち「マヤ」、「アステカ」、「テオティワカン」を中心に、多彩な遺物約140件を紹介する。火山の噴火や地震、干ばつなどの厳しい自然環境の中で、これらの文明では壮大なモニュメントが築かれた。普遍的な神と自然への祈り、そして多様な環境から生み出された独自の世界観と造形美を通して、その奥深い魅力を今に伝える。
☆コレクション2 身体ーー身体 2024年2月6日~5月6日
☆特別展「梅津庸一 クリスタルパレス」 2024年6月4日~10月6日
☆特別展「小企画 線表現の可能性(仮)」 2024年11月2日~2025年1月26日(予定)
☆コレクション1 彼女の肖像 2024年11月2日〜2025年1月26日
☆特別展「フェリックス・ゴンザレス=トレス(仮)」 2025年2月15日~6月1日
コレクション展
《大阪中之島美術館》
☆テート美術館展 光 ―ターナー、印象派から現代へ 2023年10月26日~2024年1月14日
英国のテート美術館のコレクションより「光」をテーマに作品を厳選し、18世紀末から現代までのアーティストたちの独創的な創作の軌跡に注目する。異なる時代、地域で制作された約120点の作品を一堂に会し、光をめぐる表現の深淵なる世界を考察する。
☆決定版!女性画家たちの大阪 2023年12月23日~2024年2月25日
大正元年(1912年)に島成園が文展に入選し、その成功に触発された木谷千種や生田花朝などの女性日本画家が活躍したことは、近代大阪の美術において重要な出来事だった。本展では、大阪の文化的土壌に触れながら、全国的にも注目を集めた彼女たちの作品と活動の軌跡を紹介する。
☆モネ 連作の情景 2024年2月10日~5月6日
印象派の巨匠、クロード・モネ(1840 – 1926)は自然との対話を求め、季節や天候、時刻などによって自在に変化する風景の「瞬間性」をとらえようと探求を続けた。1891年に発表した〈積みわら〉以降、モネは連作の画家として国際的に名声を博し、水辺の景色などが刻々と変化する情景を描き、連作という手法によって絵画の新しいあり方を提示した。ジヴェルニーの庭園では〈睡蓮〉のシリーズに取り組み、後世の芸術家に大きな影響を与えている。本展は、1874年にパリで第1回印象派展が開催されてから150年を迎える節目の展覧会として開催する。モネが描いたさまざまな作品を紹介し、壮大なモネ芸術の世界を堪能してもらう。
☆没後50年 福田平八郎 2024年3月9日~5月6日
1892年に大分市に生まれた福田平八郎は、京都に出て美術学校で学んだ。1919年に第1回帝展に初入選し、次いで第3回帝展に出品した《鯉》が特選を受賞し、時代の寵児となった。障壁画や琳派の画風を研究し、写生を基本としながら形態の単純化をおしすすめた。豊かな色彩と奇抜な画面構成による独特の装飾表現を志向し、1932年に《漣》 (重要文化財)を発表した。戦後は斬新な視点で雨の情景を描いた《雨》をはじめ、《新雪》、《水》など情緒豊かな作品を手がけ、今なお、人々を魅了し続けている。本展では、日本美術の伝統を継承しながら、西洋絵画からの刺激を受けつつ、近代的な新しい日本画の世界を切り拓いた福田平八郎の画業を紹介する。
☆没後30年 木下佳通代 2024年5月25日~8月18日
木下佳通代(1939 – 1994)は神戸を拠点に活躍した、関西の戦後美術を代表する美術家のひとり。60年代半ばより、神戸で結成された前衛美術集団「グループ〈位〉」と行動をともにしながら、存在、認識、空間などをテーマとして、三次元と二次元の像のズレを写真やゼログラフィーで表現するなど、一貫して視覚と認識との関係性や個々の事物の存在について問いかける作品を制作した。その後、80年代より絵画へと軸足を移すと、それまでの問題意識をより発展させた作品制作に着手。平面と空間における存在の在り方を求めて、身体性を象徴するような筆致の抽象絵画を描き、1994年に亡くなるまで、様々な作風の作品を通して「存在とは何か」という問いに向き合い続けた。本展は作家の没後30年を機に、近年、再び注目され始めた本作家の代表作を一挙に展示し、初の美術館での個展として、作家の全貌を紹介する。
☆開創1150年記念 醍醐寺 国宝展 2024年6月15日~8月25日
醍醐寺は平安時代前期の貞観16年(874)理源大師聖宝によって建立され、真言密教のうち加持祈禱や修法などの実践を重視する寺として発展してきた。その長い歴史において、醍醐寺には、天皇や公家、武家との深い関わりから貴重な文化財が多数伝わっている。応仁・文明の乱によって荒廃した寺院を復興させた豊臣秀吉が、醍醐の花見を開いたことでもよく知られている。大阪では初めての開催となる本展では、醍醐寺の歴史と美術を「山の寺」 「密教修法のセンター」「桃山文化の担い手」という三つのテーマで構成。国宝《文殊渡海図》、重要文化財の快慶作《不動明王坐像》をはじめ、脈々と継承されてきた貴重な寺宝を紹介する。
☆塩田千春 つながる私 2024年9月14日~12月1日
塩田千春(1972年生まれ)の出身地・大阪で、16年ぶりに開催する大規模な個展である。現在、ベルリンを拠点として国際的に活躍する塩田は、「生と死」という人間の根源的な問題に向き合い、作品を通じて「生きることとは何か」、 「存在とは何か」を問い続けている。本展覧会は、全世界的な感染症の蔓延を経験した私たちが、否応なしに意識した他者との「つながり」に、3つの【アイ】-「私/I」、「目/eye」、「愛/ai」を通じてアプローチしようとしている。それぞれの要素はさまざまに作用し合いながら、わたしたちと周縁の存在をつないでいると考える。インスタレーションを中心に、絵画、ドローイングや立体作品、映像など多様な手法を用いた作品を通じて、本展覧会は、 「つながる私」との親密な対話の時間となることだろう。
☆TRIO パリ・東京・大阪 モダンアート・コレクション 2024年9月14日~12月8日
パリ、東京、大阪。世界有数の3つの都市から近代・現代美術の優れたコレクションを有する3つの美術館――パリ市立近代美術館、東京国立近代美術館、大阪中之島美術館――が集結。20世紀初頭から現代までのモダンアートの魅力を、7つの章、34のテーマに分け、各館コレクションよりそれぞれ1点(組)の作品を選出して、約150点を「トリオ」として提示する新たな試みである。ピカソ、マティス、佐伯祐三、草間彌生、バスキアなどの人気作家の作品はもとより、時代や国や美術史的枠組みをも超えた、作品どうしが生み出す意外な親和性、そして新たな化学反応を楽しむことができる。
☆スペース・インビトゥイーン:吉川静子とヨゼフ・ミューラー=ブロックマン 2024年12月21日~2025年3月2日
本展は、日本において初となる、吉川静子(1934-2019)とヨゼフ・ミューラー=ブロックマン(1914-1996)の大規模な回顧展。日本人アーティストの吉川とスイス人グラフィックデザイナー・ミューラー=ブロックマンは、それぞれ進むべく道を開拓しながら、夫婦として創造的な生涯を共に過ごした。吉川は、人生の大半をスイスで過ごし、1960年代、70年代に抽象絵画と彫刻により女性芸術家として注目される。一方、ミューラー=ブロックマンは、洗練されたタイポグラフィーと「グリッドシステム」によるグラフィックデザインで、1950年代以降スイスを代表するデザイナーとして国際的に知られるようになった。ミューラー=ブロックマンの構成的デザインと、吉川の芸術性と分野を超えた活動の軌跡を堪能できる。
☆歌川国芳展 2024年12月21日~2025年2月24日
江戸末期の浮世絵師、歌川国芳(1797 – 1861)は、奇抜なアイデアや斬新なデザインで名高く、国内外で高い人気を誇る。30代前半に「通俗水滸伝豪傑百八人之一個(壱人)」シリーズで世に出て以来、武者絵を得意とし、3枚続きの大画面も用いてダイナミックに描いた。天保13年(1842)に役者や遊女を描くことが禁止されると、苦境の中でユーモアと機知に富んだ戯画を数多く制作。猫を筆頭に金魚や鳥など様々な動物を登場させた戯画は、国芳作品の魅力の一つとなっている。本展は、国芳展の決定版として、武者絵や戯画をはじめ、遠近法や陰影など洋風表現を取り入れた風景画、美人絵や子ども絵など、幅広い画題の浮世絵版画に貴重な肉筆画を加え、約300点を展示。国芳の魅力を余さず伝える(会期中展示替えあり)。
☆「日本美術の鉱脈展 未来の国宝を探せ!」 2024年6月21日〜8月31日
《大阪市立美術館》
☆リニューアルオープン記念特別展 What’s New! 大阪市立美術館 名品珍品大公開!! 2025年3月1~30日
大阪市立美術館では、2025年3月1日にリニューアルオープンすることを記念し、特別展を開催する。日本・東洋美術を中心とする大阪市立美術館の所蔵品は、昭和11年(1936)5月1日に開館してから現在に至るまで充実が図られ続け、その数は約8700件にのぼる。本展では、館内の全フロアを特別展会場とし、絵画や書蹟、彫刻、漆工、金工、陶磁など分野ごとに選りすぐりの作品約200件を一堂に展観。館を代表する名品に加え、これまであまり紹介する機会のなかった「珍品」ともいえる作品も織り交ぜ、大阪市立美術館の「変わらぬ魅力と新たな魅力」を伝える。
☆大阪・関西万博開催記念 大阪市立美術館リニューアル記念特別展 日本国宝展 2025年4月26日~6月15日⇒公式サイト
昭和45年(1970)以来、大阪の地で二度目となる国際博覧会が開催されるこの年、大阪市立美術館は昭和11年(1936)の開館後初めて、二年以上に及ぶ全面改修を経て、リニューアルオープンを迎える。本展はこの二つの記念すべき事業に合わせて企画され、「国宝」という類い稀なる宝と〈出会い〉、感動を共有することで、国や地域を超え日本文化への理解を深める契機となることを目指す。本展はおよそ130件もの国宝が一堂に集まる。生み出された時代を表す鏡でもある美術工芸品、そしてその頂点とも言うべき国宝を通じて日本の美の歴史を辿る、稀有にして贅沢な機会となることだろう。また、リニューアルオープンと万博の開催が重なるまたとない機会に、初めて大阪で開かれる国宝展であることから、大阪ゆかりの国宝もまとめて紹介する。すべて最初から国宝だったのではなく、何百年あるいは何千年もの時を越えて奇跡的に今に伝わり、国の至宝となったものばかりである。この奇跡を可能にした、守り伝えていこうとする人々の熱い想いとたゆまぬ努力を継ぐべく、文化財を未来へ伝えていくことの意義についても紹介する。
☆ゴッホ展 家族がつないだ画家の夢 2025年7月5日~8月31日
《国立民族学博物館》
☆創設50周年記念企画展「水俣病を伝える」 2024年3月14日〜6月18日
☆創設50周年記念特別展「日本の仮面――芸能と祭りの世界」 2024年3月28日〜6月11日
国内各地では、仮面をつけた役が登場する芸能や祭りがおこなわれてきた。本展示では、仮面の役の登場が印象的な各地の芸能や祭りの様相を中心に、あわせて仮面の歴史、仮面と人間の関係などを紹介し、それらをつうじて仮面と人びとの多様なかかわりについて考える。
☆みんぱく創設50周年記念企画展「客家と日本――華僑華人がつむぐ、もうひとつの東アジア関係史」 2024年9月5日〜12月3日
華僑華人の一派に客家と呼ばれる人びとがいる。客家は、世界各地に居住し、政治・経済・文化など各方面で成功を収めてきたため、「東洋のユダヤ人」と呼ばれることもある。19世紀後半以降、客家は日本と密接な関係を築きあげてきた。特に1895年に日本が台湾を植民地とすると、台湾の客家にとって日本は身近な存在になる。また、一部の客家は台湾などから日本へ移住し、団体をつくり、生活を営んでいる。客家と日本の関係に焦点を当てることで、これまであまり知られることのなかった東アジア関係史の一面を探る。
☆みんぱく創設50周年記念特別展「吟遊詩人の世界」 2024年9月19日~12月10日
各地を広範に移動し、詩歌を歌い語リ、世界を異化する吟遊詩人は古代から各地に存在しさまざまな役割を担ってきた。本特別展ではアジア、アフリカの吟遊詩人のパフォーマンスやそれらを成立させる物質文化を紹介する。同時に吟遊詩人を支え育んできた地域社会の息吹を伝える。
《あべのハルカス美術館》
☆コシノジュンコ 原点から現点 2023年11月23日~2024年1月21日
大阪・岸和田に生まれたコシノジュンコは、1960年に新人デザイナーの登竜門とされる装苑賞を最年少の19歳で受賞、以後、東京を拠点にファッションデザイナーとしての活動を展開させた。世界各地でショーを開催し、高い評価を得る一方、近年では服飾デザインの領域を超えた新たな境地を切り開いている。本展は、常にモードの先端を走り、新たな創造を繰り広げるコシノジュンコの活動の全貌を紹介する過去最大規模の展覧会。衣装やデザイン画、写真パネルなど約200点からその魅力に迫る。
☆あべのハルカス美術館開館10周年記念 円空 ―旅して、彫って、祈って― 2024年2月2日~ 4月7日
修行の旅に生涯を捧げ、人々のために祈りを込めて仏を彫った円空。生涯に12万体の神仏を彫る誓願を立てたといわれ、飛神の剣のようにノミを振るい、神仏を彫り続けた。 謎の多い一生だが、その生きた証として、優しく微笑む観音像、迫力に満ちた護法神像など、今も5千体を超える神仏の像が伝わり、人々に愛されている。 本展では初期から晩年までの代表作により、創造の足跡をたどる。
☆徳川美術館展 尾張徳川家の至宝 2024年4月27日~6月23日
徳川家康の九男・義直(1600~50)によって創始された尾張徳川家は、名古屋城を居城とした大大名で、紀伊徳川家・水戸徳川家とともに御三家の一つに数えられていた。徳川美術館は、その尾張徳川家に伝えられた大名道具を有しており、その所蔵品は家康の遺品「駿府御分物」をはじめ、歴代当主や夫人たちの遺愛品など一万件余りにのぼる。本展では、数ある名品の中から、甲冑や刀剣など武具のほか、茶道具や香道具、能道具、婚礼調度、書画などを通して、尾張徳川家の歴史と華やかな大名文化を紹介。現存最古の源氏絵である国宝「源氏物語絵巻」と、三代将軍家光の長女千代姫が尾張徳川家に嫁ぐ際に持参した国宝「初音の調度」という、同館コレクションの精華というべき存在であり、日本を代表する名品も特別出品される。
☆あべのハルカス美術館開館10周年記念 広重 ―摺の極― 2024年7月6日~9月1日
広重は、北斎とともに浮世絵版画の世界に風景画と花鳥画のジャンルを確立したことで高い評価を得ている。国民的な浮世絵師ともいえる知名度と人気を誇る広重だが、大規模かつ総合的な展覧会は近年開催されていない。本展は、初期から晩年までの画業を総覧し、広重作品のすばらしさを再確認してもらうとともに、あまり知られていない魅力的な作品も紹介。広重のトータルなイメージを再構築する。
☆印象派 モネからアメリカへ ウスター美術館所蔵 2024年10月12日~ 2025年1月5日⇒公式サイト
ウスター美術館(アメリカ)のコレクションを中心に、印象派の国際的な広がりを紹介する展覧会。バルビゾン派など印象派誕生前夜から、モネやルノワールなどのフランス印象派、さらにアメリカをはじめとするフランス国外の状況まで、印象派の受容と展開をたどる。ほとんどが日本初公開で、アメリカ印象派の知られざる魅力を堪能できる。
☆生誕140年 YUMEJI展 大正浪漫と新しい世界 2025年1月18日~3月16日
大正ロマンの象徴であり、「夢二式美人」で一世を風靡した竹久夢二(1884-1934)は、明治から昭和前期にいたる日本近代芸術・文化の円熟した魅力をもっとも醸し出した芸術家だった。絵画だけでなく雑誌や楽譜、本の装丁、日用品のデザインなど多岐にわたるジャンルで活躍した夢二の作品は、今もなお私たちを惹きつけてやまない。本展は、夢二の生誕140年を記念し、初公開作品を含む約180点の作品や資料から夢二の画業と魅力を改めてひもとく。
☆空想旅行案内人 ジャン=ミッシェル・フォロン 2025年4月5日~6月22日
ジャン=ミッシェル・フォロン(Jean-Michel Folon 1934-2005)は、ベルギーが生んだユニークなアーティスト。詩的でユーモアに富み、やわらかな色彩と軽やかなタッチで表現されたフォロンの作品は、見る人を空想の旅へと連れ出してくれるとともに、この世界で起きているさまざまなことがらへの気づきをもたらす、豊かなメッセージ性をもそなえている。フォロンの没後20年、そして彼が生前に設立したフォロン財団の25周年を記念する本展は、絵画、彫刻、ポスターなどの多彩な作品約230点によって、そのあたたかく深遠な魅力を紹介する。
《兵庫県立美術館》
☆没後80年・生誕120年 安井仲治 2023年12月16日~2024年2月12日
日本の写真史の中でも傑出した存在として知られる安井仲治(1903-1942年)。1930年代 までに花開いたさまざまな写真表現を吟味し、約20年という短い活動期間にも関わらず、あらゆる対象にカメラを向けながら、現実の断片の中から強烈な象徴性をつかみ出し、作品化した。戦災を免れたヴィンテージプリントとネガの調査を元に、あらためて安井の活動を展覧する。
☆2023年度コレクション展Ⅲ 特集「美術の中の物語」 2024年1月13日~4月7日
☆コレクション展Ⅲ 小企画 生誕180年記念 呉昌碩の世界―海上派と西泠名家 2024年1月13日~4月7日
近代中国の書画篆刻に大きな足跡を残した呉昌碩(1844~1927年)の生誕180年を記念し、同館所蔵の梅舒適コレクションを中心にその業績と交友関係を回顧する。
☆スーラージュと森田子龍 2024年3月16日~5月19日
フランスのアヴェロン県と兵庫県との20年をこえる友好交流を記念し、画家のピエール・スーラージュ(1919-2022年/アヴェロン県出身)と、書家の森田子龍(1912-1998年/兵庫県出身)の展覧会を開催する。スーラージュと森田子龍は、森田が編集する雑誌『墨美』を通して、つながりを持つようになった。ふたりの作品をきっかけに、西洋と東洋の芸術家の出会いを考える。
☆コレクション展Ⅰ 白髪一雄生誕百年特別展示-コレクションからザ・ベリー・ベスト・オブ・白髪一雄- 2024年4月25日~7月28日
☆キース・へリング展 アートをストリートへ 2024年4月27日〜 6月23日
明るく、ポップなイメージで世界中から愛されているキース・ヘリング。ヘリングは「アートはみんなのために」という信念のもと、1980年代のニューヨークを中心に地下鉄駅構内やストリート、つまり日常にアートを拡散させることで、混沌とする社会への強いメッセージを発信し、人類の未来と希望を子どもたちに託した。ヘリングが駆け抜けた31年間の生涯のうち、アーティストとしての活動期間は10年程だが、残された作品に込められたメッセージはいまなお響き続けている。本展は6メートルに及ぶ大型作品を含む約150点の作品を通して、ヘリングのアートを体感できる貴重な機会。社会に潜む暴力や不平等、HIV・エイズに対する偏見と支援不足に対して最後までアートで闘い続けたヘリングのアートは、時空を超えて現代社会に生きる人々の心を揺さぶるだろう。
☆描く人、安彦良和 2024年6月8日~9月1日
『機動戦士ガンダム』のキャラクターデザイナー兼アニメーションディレクターをつとめ、現在は漫画家としても活躍する安彦良和(1947-)の創作活動を展望する回顧展。本展は少年期、青年期の歩みも振り返りながら、アニメーションの仕事だけでなく、氏のライフワークとも言うべき日本の古代史、近代史に取材した漫画作品など、多彩な分野の作品を取り上げ、そこに共通するテーマを検証する。
☆北斗の拳40周年大原画展 ―愛をとりもどせ!!― 2024年7月6日~9月1日
☆コレクションから「女性」特集!-女性作家と描かれた女性と(仮題) 2024年8月20日~12月8日
☆小企画 美術の中のかたち―手で見る造形 北川太郎展 2024年8月20日~12月8日
毎年恒例の、触れて作品を鑑賞できる企画「美術の中のかたち―手で見る造形」。34回目となる今回は、兵庫県姫路市出身の彫刻家・北川太郎(1976-)の石彫作品を展示。自然の中で素材となる石を探し求め、ひたすらノミと石頭を用いて、石の中に眠るかたちを彫り出す―そのような「石との対話」を経て現れる、表情豊かな作品たちのフォルムや石肌に触れることができる。
☆石岡瑛子 I デザイン 2024年9月28日~12月1日
広告、舞台、映画など表現のジャンルを超えて国内外で活躍したデザイナー・石岡瑛子(1938-2012)。資生堂、パルコ、角川文庫をはじめ、革新的なビジュアルを生み出してきた石岡の仕事を、1960-80年代を中心に一挙公開。デザインにかける情熱を生涯燃やし続けた石岡のクリエイションの核となる「I=私」に迫る。
☆石村嘉成展 2024年10月12日~12月8日
☆30年目の希望―19950117からのわたしたち(仮題) 2024年12月21日~2025年3月9日
阪神・淡路大震災から30年を迎えるに際し、現代作家によるグループ展を開催する。同館はこれまでも震災後の節目の年に企画展示を催してきたが、特別展会場での自主企画展としては今回が初めてとなる。米田知子、束芋ほか兵庫県ゆかりの作家を起点に幅広いメンバーが集う。
☆あれから30年-県美コレクションの半世紀 2025年1月7日~4月6日
☆パウル・クレー展 創造をめぐる星座 2025年3月29~5月25日
同館では10年ぶりとなるクレー展。本展ではスイス・ベルンのパウル・クレー・センターの学術的な協力のもと、キュビスム、表現主義、ダダ、シュルレアリスムといったクレー(1879-1940)と同時代の美術動向にも目を向け、他作家の作品とあわせて展示することで、クレーの独自性にとどまらず、同時代性や交流などにも焦点を当てる。
《神戸市立博物館》
☆企画展「コレクション大航海 蝦夷発→異国経由→兵庫行」 2024年2月10日~3月17日
海の向こうにある国や文化、海を越えて行き来する人や物。島国である日本において、海は人や文化がつながり、まじわる場所である。この企画展では、古地図、美術、考古・歴史の分野ごとに「海」を共通テーマとしたコレクション展示特別版を開催する。古地図分野からは、長い間その全貌が謎に包まれていた蝦夷地の古地図を紹介。大航海時代以降、世界各地の探検家が挑んだ日本北辺測量の軌跡をたどる。美術分野では、江戸時代の異国趣味について取り上げる。絵画・工芸作品にあらわされるエキゾチックな文様やモチーフから、当時の人々の異国への憧れをみていく。考古・歴史分野からは、兵庫津に関する歴史資料を紹介。古代より瀬戸内海航路の要所として栄えた兵庫津について捉え直すとともに、港湾都市神戸の源流をたどる。
☆特別展「Colorful JAPAN―幕末・明治手彩色写真への旅」 2024年3月30日~5月19日
日本の開国後、幕末から明治時代にかけて、これまで交流のなかった諸外国の人々が、来日するようになった。未知の日本文化を目にした彼らの需要に応え、フェリーチェ・ベアト、ライムント・フォン・シュティルフリート、臼井秀三郎、日下部金兵衛、アドルフォ・ファルサーリ、玉村康三郎らの写真館では、日本の名所や風俗を撮影した写真を販売した。それらの写真はしばしば、1点1点精緻に彩色され、カラー写真と見紛うような「手彩色写真」に仕上げられ、豪華な蒔絵表紙のアルバムに綴じ込まれた。被写体の選定、巧みな構図と美しい彩色は、現実の日本そのものではなく、東洋の神秘「JAPAN」のイメージを作り上げた。 本展では、幕末・明治期に撮影され、手彩色が施された写真と関連資料約150点を一堂に展観し、手彩色写真のもつ唯一無二の美を通して、時代を超えて人々を魅了する「JAPAN」の姿を紹介する。
☆特集展示「神戸の仏教絵画―旧居留地×異世界巡り」2024年3月30日~5月19日
大宇宙の表象・曼荼羅(まんだら)の神秘に寄り添う、迫力満点の不動明王と二人の童子。霞たなびく深山幽谷を住処とする、修験道の開祖・役小角(えんのおづの)とおつきの鬼たち。霊地高野山を守護する神々の姿。過去、現在、未来の宇宙に息づき、全ての罪を赦してくれる、慈悲の仏たち。2500年前に起こった、仏教の開祖・釈尊の「永遠の安らぎの世界」への厳かな旅立ち…。異国情緒あふれる旧居留地で、近代以前の異世界巡りを楽しむ。
☆特別展「テルマエ展 お風呂でつながる古代ローマと日本」2024年6月22日~8月25日
人類史上に輝く繁栄を誇った古代ローマ。なかでも日本人が深い関心をよせるもののひとつがテルマエ。テルマエは古代ローマの高度な建築・土木技術の証であると同時に、彼らの豊かな暮らしの象徴として捉えられている。それはひとえに、日本で公衆浴場がこよなく愛されているからに他ならない。『ローマ十四区総覧』(Curiosum urbis RomaeとNotitia urbis Romae)によれば、4世紀のローマ市にはテルマエが11、小規模なバルネウム(pl. balnea)が856〜951もあったという。日本では家庭内の風呂が当たり前になった現在でも、東京だけで約700軒の公衆浴場が存在する。日本はまた、イタリアと同様に火山国でもあり、天然の温泉が多く湧出する。各地の温泉は観光地としても人気があり、今も昔も多くの旅行客や湯治客を集めている。こうした親近感をさらに広めたのが、イタリア在住のヤマザキマリ氏による漫画『テルマエ・ロマエ』(2008-2013年)。この漫画はハドリアヌス時代のローマ人建築家ルシウスが、古代ローマと現代日本を往還してその類似と相違に驚愕する姿を描いたコメディで、日本で累計900万部を売り上げ、イタリア語を含む8カ国語に翻訳された。氏はこの作品によって、日本人漫画家として初めて、イタリア共和国から勲章コンメンダトーレ章を受章している。本展では、同漫画の主人公ルシウスが案内人として、解説パネル等に登場。日本における古代ローマ研究の第一人者である青柳正規氏、芳賀京子氏の監修と、ヤマザキマリ氏の協力で、鑑賞者が古代ローマをより身近に感じることができる。日本の浴場文化と歴史も紹介される。
☆デ・キリコ展 2024年9月14日~12月8日
イタリア人の両親のもとギリシャで生を受けたジョルジョ・デ・キリコ(1888-1978)。1910年頃から、簡潔明瞭な構成で広場や室内を描きながらも、歪んだ遠近法、一見すると脈絡のないモティーフの配置、幻想的な雰囲気によって、日常の奥に潜む非日常を表した絵画を描き始める。後に「形而上絵画」と名付けた1910年代の作品は、サルバドール・ダリやルネ・マグリットといったシュルレアリスムの画家をはじめ、数多くの芸術家に衝撃を与えた。1919年以降は伝統的な絵画技法に興味を抱くようになり、古典絵画の様式へと回帰していく。それと同時に以前の形而上絵画の題材を取り上げた作品も頻繁に制作するなど、90歳で亡くなるまで創作を続けた。本展はデ・キリコのおよそ70年にわたる画業を「イタリア広場」「形而上的室内」「マヌカン」などのテーマに分け、初期から晩年までの絵画を余すところなく紹介。さらに彼が手掛けた彫刻や舞台美術も展示する、日本では10年ぶりの大規模な回顧展となる。デ・キリコ芸術の全体像に迫り、その唯一無二の表現力を堪能できるまたとない機会となる。
☆阪神・淡路大震災30年 大ゴッホ展―夜のカフェテラス 2025年9月20日~ 2026年2月1日
フィンセント・ファン・ゴッホ(1853-1890)のコレクションで世界的に有名なオランダのクレラー=ミュラー美術館が所蔵するファン・ゴッホの優品約60点などからなる展覧会であり、ファン・ゴッホの名作《夜のカフェテラス》(1888年・油彩)が、2005年以来、約20年ぶりに来日する。ファン・ゴッホの画家としての前半生、初期のオランダ在住時代から、傑作《夜のカフェテラス》に代表されるアルル在住時代までの約60点の作品と、モネやルノワールなど、同時代の印象派などの作品とともに展示を予定。また、本展覧会開幕から2年後の2027年に、ファン・ゴッホの名作《アルルの跳ね橋》(1888年・油彩)を含む展覧会の神戸開催に向け取り組んでいる。
◉記事「阪神・淡路大震災30年 大ゴッホ展―夜のカフェテラス」神戸市立博物館で2025年9月20日-2026年2月1日に開催
☆大ゴッホ展(仮) 2027年2月~5月頃(開催確定後に公表)
《神戸ファッション美術館》
☆特別展「アニメーション美術の創造者 新・山本二三展 THE MEMORIAL」~天空の城ラピュタ、火垂るの墓、もののけ姫、時をかける少女~ 2024年4月13日~6月16日
『天空の城ラピュタ』『火垂るの墓』『もののけ姫』など、国民的アニメーション映画で美術監督を務めた山本二三(やまもと にぞう)。2023年8月19日、惜しまれながらもこの世を去った。本展は追悼の意を込めて、名作映画の手描きの背景画やイメージボード、美 術 設 定 の 他、亡くなる直 前まで 描 いてい た 漫 画「勘 次ヶ城 ( かんじがしろ )」に関する展示等約250点を紹介する。神戸は『火垂るの墓』の舞台でもあり、「山本二三展」の始まりの地でもあった。山本二三にとって縁の深い神戸で、故高畑勲・宮﨑駿の両監督を支え、日本のアニメーションを世界に誇る文化へと押し上げた詩情溢れる背景美術の傑作を見ることができる。
☆特別展~日本中の子どもたちを笑顔にした絵本作家~「かがくいひろしの世界展」 2024年6月29日~9月1日
累計発行部数900万部を超え、子どもたちに広く愛される絵本「だるまさん」シリーズ。作者のかがくいひろし(1955-2009年)は特別支援学校の教員だった。50歳で作家デビューし、病で急逝するまでのわずか4年の間に珠玉の絵本を次々と生み出した。子どもたちの生き生きとした反応や笑い声を引き出す「かがくいひろしの絵本」は、障がい児教育の現場で培われた知見や実感から生まれたもの。没後初の大回顧展となる本展では、絵本原画・制作資料とともに、教員時代の貴重な映像記録や教材などから足跡を辿り、今この瞬間にも日本中の子どもたちを笑顔にしているかがくい絵本の魅力に迫る。
☆特別展「フィンランドのライフスタイルー暮らしを豊かにするデザインー」 2024年9月14日~11月10日
森と湖の国、北欧・フィンランドは、デザイン大国としても知られ、シンプルで機能的、また有機的で温かみのあるデザインの家具や日用品が多くの人々に愛されてきた。自然と人間との調和を創造の源に据え、近年、世界幸福度ランキング1位とも言われるフィンランドで、サスティナブル・デザインを追求してきたデザイナーたち。本展では、1930年代から現在に至る、フィンランドが育んだデザイナーによる家具や陶器、ガラス、テキスタイルなど約750点を紹介。伝統的な手仕事やサウナ文化にも注目しながら、フィンランドデザインの魅力を紐解く。
☆特別展「ファッション写真が語るモード-写真とドレスの関係性-」 2024年11月23日~2025年1月26日
服飾や装身具のデザインとその流行などを主題にした「ファッション写真」。19世紀末から、ファッション産業の魅力を伝える大きな役割を担ってきた。本展では、マン・レイ、アーヴィング・ペン、篠山紀信、荒木経惟ら国内外の
有名写真家の作品200点以上を展示し、ファッション写真の歴史を紐解く。また日本のファッションカメラマンの草分けである大石一男のパリやミラノのコレクション写真の数々と、イメージの重なるドレスや映像もあわせて、ファッション写真の魅力に迫る。
☆特別展「第11回日展神戸展」 会期未定
《横尾忠則現代美術館》
☆横尾忠則 ワーイ!★Y字路 2024年1月27日〜5月6日
2000年、故郷の西脇で、横尾忠則は夜の三叉路をストロボ撮影した。すると見慣れたはずの景色が、全く異なる風景となって立ち現れた。この写真からインスピレーションを得た横尾は「Y字路」シリーズに着手、それらはやがて彼にとって重要なライフワークとなっていく。内省的な光と闇の世界は、祝祭的な色彩の爆発を経て、さらに変幻自在なバリエーションを生み出しつつ今日に至っている。2015年、当館では2006〜2015年の作品による「横尾忠則 続・Y字路」を開催した。本展はいわばそれを補完するもので、シリーズの原点である初期作品(2000〜2005年)、および新近作(2016年〜)により、多彩な「Y字路」シリーズの魅力に迫る。
☆横尾忠則 寒山百得展 2024年5月25日~8月25日
寒山拾得を独自の解釈で再構築した「寒山拾得」シリーズの完全新作101点を一挙公開。2023年秋に東京国立博物館において開催された初の現役の現代美術家の個展が神戸に巡回。
☆レクイエム 猫と肖像と一人の画家 2024年9月14日~12月15日
横尾忠則が死者たちに向ける視線を取り上げる。愛猫タマを偲んで描き続けた「タマ、帰っておいで」シリーズ、交流のあった人々の肖像を中心に、彼岸へ旅立った者たちへ向けた横尾の視点を絵画で振り返る。
☆横尾忠則の人生スゴロク展 2025年1月17日~5月6日
親しみやすい入門編的な展覧会。展覧会場を横尾忠則の人生をモチーフにしたスゴロクに見立てる。スマートフォン用のサイコロ・アプリなどを使って、実際に遊びながら会場を巡ることもできる。なすがままに運命を受け入れてきた横尾の生き方のメタファーであると同時に、楽しく遊びながら横尾芸術に親しんでもらう試み。
《西宮市大谷記念美術館》
☆生誕130年 没後60年を越えて「須田国太郎の芸術―三つのまなざし―」展 2024年3月2日〜4月21日
☆「没後60年 洋画家・辻愛造 ―風景・風俗・挿絵―」展 2024年5月2日〜7月15日
没後60年を記念して、当館では50年ぶりとなる辻愛造の回顧展を開催。辻愛造(つじ あいぞう 1895~1964)は大阪に生まれ、赤松麟作の主宰する画塾で洋画を学んだ。その後、1934(昭和9)年に国画会会員となり、亡くなるまで国展に出品を続けた。1928(昭和3)年香櫨園洋画研究所を創立して、現在の西宮市大谷記念美術館のある場所のごく近くに居住するなど、西宮とも縁の深い画家である。同館では開館して間のない1973(昭和48)年に「辻愛造回顧展」を開催、また1992(平成4)年には作品の購入、受贈を記念して辻愛造を取り上げる常設展示を行っている。
☆2024 イタリア・ボローニャ国際絵本原画展<特別展示> 2023 ボローニャSM出版賞 アンドレア・アンティノーリ 2024年8月17日〜10月14日
イタリア北部の都市ボローニャで開催されている世界で唯一の子どもの本専門の国際見本市「ボローニャ・チルドレンズ・ブックフェア」は1964年に始まった。このブックフェアでは毎年、絵本原画のコンクールが行われており、世界各地から多くのイラストレーターが作品を応募している。5点1組のイラストを用意すれば誰でも応募できる公募展で、絵本の専門家である審査員たちによって、すでに絵本として発表された作品も未発表のものも全て公平に審査される。入選を機に作家としての一歩を踏み出す人も多く、絵本作家の登竜門として長年続いてきたコンクールである。同館では、このコンクールで入選した作品を紹介する「ボローニャ国際絵本原画展(ボローニャ展)」を、1978年から毎年恒例の展覧会として開催してきた。今年は81カ国・地域から3,520組の応募があり、日本人4人を含む32カ国・地域の78作家が入選を果たした。本展では全入選作品を紹介。入選作の他にも、特別展示としてSM出版賞を受賞したアンドレア・アンティノーリ(2023年受賞/第13回)の作品を展示する。
☆戦後西ドイツのグラフィックデザイン 2024年10月26日~2025年2月24日
☆西宮市大谷記念美術館の<展覧会とコレクション> 3 つなげる美術館ヒストリー 2025年3月20日〜5月18日
☆新収蔵品展 2025年3月20日〜5月18日
《六甲ミーツ・アート芸術散歩》
《兵庫陶芸美術館》
☆テーマ展 丹波焼の世界season7 2023年3月11日~2024年2月25日
☆2023年度著名作家招聘事業×テーマ展 竹内紘三展 2023年12月9日~2024年2月25日
☆令和の新収蔵品展-「コジン」からの「オクリモノ」- 2023年12月9日~2024年2月25日
☆テーマ展 丹波焼の世界season 8 2024年3月9日~12月8日
☆特別展 フィンランド・グラスアート 輝きと彩りのモダンデザイン / ムーミンの食卓とコ ンヴィヴィアル展-食べること、共に生きること- 2024年3月16日~5月26日
☆受贈記念 高瀬正義コレクション 兵庫のやきもの探訪ー五国の窯場を巡るー / 初代 和田桐山ー兵庫が生んだ名工ー 2024年6月8日〜8月25日
☆九谷赤絵の極致ー宮本屋窯と飯田屋八郎右衛門の世界ー 2024年9月7日〜11月24日
☆TAMBA NOW + 2025 2025年1月2日〜2月28日
☆重松あゆみ展 2025年1月2日〜2月28日
☆東山焼と姫路のやきもの 2025年3月15日〜5月25日
《姫路市立美術館》
☆中谷芙二子 霧の彫刻―体・音・光 庭園アートプロジェクト 2024年4月27日〜12月1日
2022年度からスタートした「霧の彫刻」3部作の制作プロジェクト。7月よりアーティストグループ「ダムタイプ」の創設メンバーである高谷史郎とのコラボレーションを展開予定。1作目《白鷺が飛ぶ》、2作目《白い風景―原初の地球》に続く第3作目は、「体・音・光」をテーマに新しい風景を創出。
☆プリズム ―見えない光を捉えるアート 2024年4月27日〜6月23日
プリズムを通して光のひとつのあり様を知るように、目に見えない何かを自分なりに理解し、表現しようとすることは、人類が長い歴史の中で行ってきたこと。本展では「光」を切り口に、当館の所蔵品を中心として、光の表現の多様性とアートについて考える。
☆圓教寺 × 隈研吾 生き延びるためのデザインワーク:これからの用の美 2024年6月16日〜12月1日(展示)
西の比叡山と呼ばれる名刹・書寫山圓教寺では、世界的建築家である隈研吾が、摩尼殿と三之堂に触発されたパビリオン《くぎくも》制作と、「はづき茶屋プロジェクト」を展開。
☆企画展「小川晴暘と飛鳥園 100年の旅」 2024年7月6日〜9月1日
本展は、奈良を中心に各地の仏像を撮った写真家・小川晴暘(1894-1960)と、彼が創立して2022年に100周年を迎えた仏像撮影専門の写真館・奈良「飛鳥園」の活動を辿る展覧会。姫路市に生まれた小川晴暘は、画家を志して上京。奈良で仏像などの文化遺産に感銘を受けたのを機に写真に傾注するようになる。1922年、美術史家・書家・歌人として知られる會津八一の勧めで奈良に「飛鳥園」を創業し、奈良の仏像や寺院を中心に文化財・文化遺産の撮影に精力を傾けた。東洋美術の研究にも熱中し、文化人・知識人との交流も深めた。国内だけでなくアジアの文化遺産の調査・撮影も積極的に行なった。晴暘は1960年に逝去。写真館飛鳥園の活動は小川光三、小川光太郎へと引き継がれ、100年を超える現在も続いている。本展は、小川晴暘・光三親子の写真作品を中心に、飛鳥園の活動を振り返る。写真およびその原板や機材にくわえ、小川晴暘が調査の際に遺したスケッチや拓本、晴暘が発刊した『仏教美術』などの古美術研究専門誌や文献資料もあわせ、古美術・文化遺産を愛した小川晴暘という人物の姿にも迫る。
☆隈研吾流オノマトペで見る建築 姫路編 2024年9月21日〜11月17日
☆The Collection Meets KUMA Kengo 過去から未来へ生き残るデザイン 2024年12月7日〜2月2日
隈研吾と当館学芸員の協働で、所蔵品と隈の空間デザインとのコラボレーションを展開。姫路生まれのファッションデザイナー、髙田賢三のパリの旧邸宅《Kenzo House》のリノベーションを担当した隈研吾。隈が敬愛する髙田賢三へのオマージュとなる本展では、邸内を映像再現し、髙田賢三の遺愛品を展観。
《奈良国立博物館》
☆特別展 第75回 正倉院展 2023年10月28日~11月13日
☆特別陳列 おん祭と春日信仰の美術 2023年12月9日 (土)~2024年1月14日
☆特集展示 新たに修理された文化財 2023年12月19日~2024年1月14日
☆特別陳列 お水取り 2024年2月10日~2024年3月17日
☆生誕1250年記念特別展 空海 KUKAI ―密教のルーツとマンダラ世界 2024年4月13日~6月9日
空海の生誕1250年を記念。総力を挙げた展覧会である。「虚空尽き、衆生尽き、涅槃尽きなば、わが願いも尽きむ」(この世の全ての物が消滅し、仏法の世界が尽きるまで、私は人々が救われることを願い続ける)=『性霊集』巻第八。空海が人々を救うためにたどり着いたのが密教だった。空海がもたらした密教の国際的なルーツを辿るとともに、空海が伝えたマンダラの世界を展示室に展開し、その偉業を顕彰する。
☆特別陳列 泉屋博古館の名宝ー住友春翠の愛でた祈りの造形ー 2024年7月20日~9月1日
☆わくわくびじゅつギャラリー フシギ!日本の神さまのびじゅつ 2024年7月20日~9月1日
☆特別陳列 東大寺伝来の伎楽面 ―春日人万呂と基永師― 2024年10月1日~12月22日
☆特別展 第76回 正倉院展 2024年10月26日~11月11日
正倉院宝物は、奈良時代にわが国を治めた聖武天皇ご遺愛の品々を中心とした、天平文化の粋を今に伝える貴重な宝物群。これらの宝物は、かつて東大寺の重要な資財を保管する倉であった正倉院正倉に納められ、勅封などの厳重な管理のもと、今日まで守り伝えられてきた。今年も調度品や服飾具、仏具、文書といった、正倉院宝物の全体像をうかがえる品々が会場を彩る。なかでも、美しい錦張りの肘おき「紫地鳳形錦御軾」(北倉47)は、聖武天皇がお使いになった品として格別の意義を有する至宝。また、「碧瑠璃小尺」(中倉111)や「深緑瑠璃魚形」(中倉128)といった色ガラス製の装身具のほか、金と緑釉の対比が華やかな「黄金瑠璃鈿背十二稜鏡」(南倉70)など、色とりどりのガラスを用いた宝物の数々が私たちの目を楽しませてくれる。そのほか、「沈香木画箱」(中倉142)や「紫檀金銀絵書几」(南倉174)といった、奈良時代の高度な工芸技術を誇る品々にも目を見張るだろう。さらに今年は、宮内庁正倉院事務所が製作した宝物の再現模造品も多数展示される。
☆特別展 奈良国立博物館開館130年記念 超 国宝 ―祈りのかがやき― 2025年4月19日~6月15日
仏教文化の聖地奈良に根をおろし、仏教・神道美術に特化した博物館として文化財を守り伝えてきた奈良国立博物館(奈良博)は、令和7年(2025)、開館130年の記念すべき年に開館以来はじめての「国宝展」を開催する。わが国における博物館の成立背景には、国の近代化と各地で開かれた博覧会が大きく関係している。明治維新の急激な社会変動の中、仏像をはじめとする多くの文化財が散逸する危機に瀕した。長らく仏教文化の中心地であった奈良での影響は著しく、この様子を憂いた人々を中心に明治8年(1875)から18回にわたり「奈良博覧会」が開催された。東大寺を会場として、数多くの文化財が公開され、当時多くの人々が訪れた。こうした博覧会開催を経て、文化財の保護と展示の重要性が広く認知され、明治28年(1895)年4月29日に奈良博(当時は、帝国奈良博物館)は誕生した。その2年後の明治30年(1897)には、今日の文化財保護法のもとになった「古社寺保存法」が制定され、その中で初めて「国宝」という言葉が登場する。そして、奈良博は多くの国宝とともに、その歴史を歩んできた。このたびの展覧会は、奈良博設立の契機となった奈良博覧会からはじまり、開館後に奈良博に陳列されてきた南都の大寺の名品や、これまでに企画してきた展覧会のハイライトともいうべき名宝を一堂に会し、奈良博130年の歴史をたどるもの。「超 国宝」という展覧会タイトルには、選りすぐりの名品という意味だけに留まらず、先人たちから受け継いだ文化の灯を〈時代を超えて〉つないでいくという、当館の思いが込められている。
《奈良県立美術館》
☆開館50周年記念 特別展 漂泊の画家 不染鉄 ~理想郷を求めて 2024年1月13日~3月10日
不染鉄(ふせん・てつ 1891~1976年)は、明治24年(1891)東京・小石川で生まれた。父親は浄土宗の僧侶だったが、絵描きを志すようになり、日本画家の山田敬中や日本美術院に学んだ。その後、一時は伊豆大島で漁師のような生活を送るが、大正7年(1918)に京都市立絵画専門学校(現・京都市立芸術大学)へ進学すると、在学中に帝展で初入選を果たし、同校を首席で卒業。画家として確かな足跡を残した。しかし、戦後は、奈良・正強高校(現・奈良大学附属高等学校)の校長として請われたのを機に同地に居住し、画壇とは距離を置きながら独自の道を歩んだ。郷愁漂う村落風景にはじまり、悠然とたたずむ富士の眺望や神聖な古寺の景観、そして神秘に満ちた海の風景から幻想的な夜の情景へと、遍歴を重ね、深まりを見せるその画境には、過去の想い出とともに、静穏な日々の営みを慈しむ、不染の理想郷的世界が投影された。同館ではこれまで、「純情の画家 不染鉄展」(1996年)、「幻の画家 不染鉄」(2017年)と2度にわたり回顧展を開催。その心に滲み入るような作品は、時代や世代を超え、人々に深い感動を呼び起こした。開館50周年を記念する本展では、再度の開催を待ち望む声を受け、初期から晩年までの代表作約120件を展示する。
☆特別展 小川晴暘と飛鳥園 100年の旅 2024年4月20日~6月23日
☆特別陳列 日本の伝統文化を知る 江戸時代のきもの 2024年7月13日~8月25日
☆特別展 エドワード・ゴーリーを巡る旅ー美しく怖くて愉快、現代を生きる大人のためのおとぎ話 2024年9月14日~11月10日
☆特別展 近年の新収蔵品と、そして(仮) 2025年1月18日~3月9日
《和歌山県立近代美術館》
☆土が開いた現代 革新するやきもの 2024年4月27日~6月30日
20世紀後半の京都を中心に試みられた陶による多彩な表現は、現代日本の美術に大きな一角を占めている。同館コレクションから陶による造形の広がりを紹介する。
☆なつやすみの美術館14 河野愛「こともの、と」 2024年7月13日~9月23日
あらゆる世代に美術館の楽しみ方を伝える展覧会の14 回目は、河野愛(かわの あい)をゲストに迎える。近年のシリーズ「こともの」を起点に、同館コレクションと組み合わせて、さまざまな「こともの/異物/異者」を考える。
☆世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」登録20周年記念特別展 仙境 南画の聖地、ここにあり 2024年10月5日~11月24日
近代南画の展開と和歌山の風景表現に焦点をあてる展覧会を、田辺市立美術館と共同で同時開催する。しばしば中国古典に登場する「仙境」と重ねられ、江戸時代から文人たちの絵画や詩の主題となってきた和歌山の豊かな自然を見つめ直すとともに、それらに通じる清らかな南画の世界観を紹介する。
☆月映 つきてるつちにつどいたるもの 2024年10月5日~11月24日
1914年9月、3人の美術学生、田中恭吉・藤森静雄・恩地孝四郎によって刊行された木版画と詩の作品集『月映(つくはえ)』。心の内面を見つめ、しずかに映しだすように生み出された珠玉の作品を、刊行から110 年となるのを記念して一堂に展示する。