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国際芸術祭「あいち2025」プレ事業 サウンドパフォーマンス「100 Keyboards-Moire Resonance by Interference Frequency-」を愛知・瀬戸市文化センター 文化交流館で2024年11月3日に上演 

撮影:Julieta Cervantes

地域展開事業「底に触れる 現代美術 in 瀬戸」の一環

 愛知・瀬戸市文化センター 文化交流館で2024年11月3日午後5時半から、サウンド・アーティストASUNA(アスナ)によるサウンドパフォーマンス「100 Keyboards-Moire Resonance by Interference Frequency-」が上演される。定員100人で、チケット発売は9月9日10時。

 国際芸術祭「あいち」組織委が「あいち2025」のプレ事業として開催する地域展開事業「底に触れる 現代美術 in 瀬戸」の関連プログラム。

 同事業では、瀬戸市のまちなかを会場とし、10月12日から11月4日まで現代美術展やワークショップ等の関連プログラムが企画されている。

 今回上演されるのは、米ニューヨークの現代音楽の名門、BAM (ブルックリン・アカデミー・オブ・ミュージック)からの招へいによる単独公演をソールドアウトさせ、世界25カ国以上の音楽祭や芸術祭で披露されてきた、サウンド・アーティストASUNA による代表作「100 Keyboards」。

 昨年末の石川、京都公演に続き、愛知で初めて上演される。

 放射状に配列されるさまざまな種類の小型キーボードは、見た目の楽しさのみならず、音色や性能も独自の存在を定義するほどの特徴を持っている。

 オモチャ製であるがゆえの音響に着目し、干渉音やモアレといった物理現象や、電池駆動による電圧変化とその音程の推移など、科学的な側面からアプローチするというユニークな視点を用いた作曲によって、演奏される空間ごとに不思議な音響現象が現れる。

開催概要

日時:2024年11月3日(日・祝)15:30開場 17:30開演(公演時間90分)
※開演前と終演後にアーティストトークがある。開演前の16:00~17:00にASUNA自らが干渉音のデモンストレーションを交えながら作品を解説。終演後の19:00~19:40にアフタートークとして、愛知県芸術劇場プロデューサーの藤井明子さんをゲストに対談。
会場:瀬戸市文化センター 文化交流館 3階31会議室
定員:100人
料金:1,000円 18 歳以下は無料(要申込)。当日受付で年齢確認ができる身分証を提示
チケット申込⇨https://chiikitenkai-soundperformance.peatix.com

プロフィール

ASUNA

 語源から省みる事物の概念とその再考察を主題として作品を制作。同時に音の物理現象に関する美術作品の制作/パフォーマンスも行う。

 代表作に「organ」の語源からその原義である「機関・器官」としてオルガンを省みた『Each Organ』(2002)、本の語源としてのブナの木を元に情報の記録・運搬について扱った作品『Epidermis of Beech』(2012)などがある。

 近年は、干渉音の複雑な分布とモアレ共鳴に着目した作品『100 Keyboards』(2013)で、「メルボルン国際芸術祭」(2018)、「シンガポール国際芸術祭」(2019)、「ベルファスト国際芸術祭」(2019) 、さらに2021 年には米ニューヨークの現代音楽の名門・BAM からの招待を受け全公演ソールドアウトとなる単独公演を成功させるなど、海外のアート・フェスティバルや実験音楽祭から多数の招待を受け、25カ国以上で展示/パフォーマンスを行う。

 並行した音楽制作では、10 代の頃から東京の実験音楽/即興/音響シーンに関わり、さまざまなアコースティック楽器やPC ベースによる作曲作品から即興演奏まで行いつつ、無数のオモチャ楽器と電子音楽によるパフォーマンス『100 Toys』を中心とし、録音作品では毎回多岐に渡るコンセプトながらも一貫した作品制作を行い、海外のレーベルを中心にCD やレコードも多く出版している。

 現在は新作となる『Falling Sweets / Afternoon Membranophone』でも海外ツアーを行っている。

藤井明子

 1992年より愛知県文化情報センター学芸員(音楽)。現在は、愛知県芸術劇場チーフプロデューサー兼企画制作部⾧。

 野村誠『プールの音楽会』(2010 年)、小杉武久「MUSIC EXPANDED 1、#2」(2016 年)、三輪眞弘+前田真二郎モノローグ・オペラ『新しい時代』再演(2017 年)、安野太郎 ゾンビ音楽『大霊廟Ⅳ -音楽崩壊-』(2023 年)ほか、現代音楽、民族音楽、ジャンルにとらわれないコンサートや、映像、ダンスとのコラボレーション公演の企画・制作を行う。

 あいちトリエンナーレ2010、2013、2016 及び国際芸術祭「あいち2022」のパフォーミングアーツ・プロデューサー、キュレーター、アドバイザーを務めた。

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文化とメディア—書くこと、伝えることについて

1980年代から、国内外で美術、演劇などを取材し、新聞文化面、専門雑誌などに記事を書いてきました。新聞や「ぴあ」などの情報誌の時代、WEBサイト、SNSの時代を生き、2002年には芸術批評誌を立ち上げ、2019年、自らWEBメディアを始めました。情報発信のみならず、文化とメディアの関係、その歴史的展開、WEBメディアの課題と可能性、メディアリテラシーなどをテーマに、このメディアを運営しています。中日新聞社では、企業や大学向けの文章講座なども担当。現在は、アート情報発信のオウンドメディアの可能性を追究するとともに、アートライティング、広報、ビジネス向けに、文章力向上ための教材、メディアの開発を目指しています。

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