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0AR(ゼロ・エーアール)愛知芸術文化センターで2024年11月2-4日に開催

iPad を使った新感覚のデジタルアート

 名古屋・栄の愛知芸術文化センター2階のパブリックスペース「フォーラムII」で2024年11月2日〜4日、「3D CG」のアートコンテンツによって新感覚のアート体験ができるイベント『0AR(ゼロ・エーアール)』が開催される。

 アート体験をしながら、久屋(栄北)の街の特徴や親しみが持てるポイントを再発見できる「久屋ぐるっとアート」のプログラムの一環。参加無料。

 タブレットと AR(拡張現実)の技術を用いて、現実世界に重ね合わせたダンス・ア
ニメーション(CG)を鑑賞する。演劇の活気をARに取り入れ、参加者同士の交流・遊びも可能な新感覚のダンス体験が魅力になっている。

 体験時間は約10分間。使用するiPadは複数名でシェア可能なため、家族や友人と最大5名まで同時に作品を楽しめる。

 最先端のダンス作品を発表し続ける英国ロンドンの世界的なダンス専門劇場「サドラーズ・ウェルズ劇場」の20周年記念委託作品として創作された。

 2018年に世界初演。これまでに5カ国以上を巡回している。
 参加者からは「引き込まれる感じが楽しい」や「娘(7歳)はダンスと対話できることを楽しんでいた」などの感想が寄せられ、英国『タイムズ紙』では「私たちの世界の内側に、あるいは私たちの世界と一緒に存在する別の世界に、短いながらも爽快に触れるようなもの」と紹介された。

イベント概要

公 演 名:久屋ぐるっとアート 2024『0AR(ゼロ・エーアール)』
日  時:2024年11月2日(土)-4(月・休)
11:00-16:00 ※13:00-14:00 は休憩で受け付けのみ
1 回の体験時間は約10分
会  場:愛知芸術文化センター2F フォーラムII
入場料金:無料
※当日会場で先着順に受け付ける
※1人から家族・友人など複数人でも体験できる
主  催:愛知県芸術劇場
助  成:文化庁文化芸術振興費補助金 劇場・音楽堂等機能強化推進事業(地域の中核劇場・音楽堂等活性化事業)|独立行政法人日本芸術文化振興会

クリエイターより

 『0AR』は、テクノロジーを使って観客を作品の中心に持ってくる、という私たちの創作活動で一番探求している事に対するひとつの答えです。そのため、技術パートナーのエムブリオニックと一緒に、私たちが想像したものを実現するためのクリエイティブな解決策を探し、テクノロジーを私たちの特定のニーズに合わせて変化し制作していきました。私たちの意図は、決してゼロ・ディグリース舞台公演のデジタル版を作ることではありません。テクノロジーの限界に挑戦することで、作品を完成させ、観客の参加の要素を盛り込むことができました。
 私たちは常に、テクノロジー、振付、観客の間に適切なバランスを見出すという課題を追求しています。サドラーズ・ウェルズ劇場から与えられた「ダンスの名作を題材に、新しいテクノロジーを使った作品を作る」という課題に挑戦する背中を押してくれたのは、この点でした。
 そして、『ゼロ・ディグリーズ』はまさに傑作。アクラム・カーン氏とシディ・ラルビ・シェルカウイ氏には、彼らから受けた特別なインスピレーションとサポートに感謝したいと思います。このプロジェクトに取り組めたことは光栄でしたし、『0AR』に対するお客さまの温かい反応を見ることができたことは、現在も続いている大きな成果です。

エステバン・ルコック & 中村葵

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文化とメディア—書くこと、伝えることについて

1980年代から、国内外で美術、演劇などを取材し、新聞文化面、専門雑誌などに記事を書いてきました。新聞や「ぴあ」などの情報誌の時代、WEBサイト、SNSの時代を生き、2002年には芸術批評誌を立ち上げ、2019年、自らWEBメディアを始めました。情報発信のみならず、文化とメディアの関係、その歴史的展開、WEBメディアの課題と可能性、メディアリテラシーなどをテーマに、このメディアを運営しています。中日新聞社では、企業や大学向けの文章講座なども担当。現在は、アート情報発信のオウンドメディアの可能性を追究するとともに、アートライティング、広報、ビジネス向けに、文章力向上ための教材、メディアの開発を目指しています。

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